「お辞儀の角度は30度」などとマニュアルに書かれている動作ばかりに気をとられて、知らず知らずに心のこもっていない形式だけのお辞儀になってしまう事があります。
この様なマニュアル通りの動作が、相手にどことなく冷たい感じを与えているのです。口元が笑っているのに、目が笑っていない営業マンは違う意味で少し怖いですが(笑)
接客応対を専門としている、大企業の秘書の方などはプロ意識を持っているので、好感をもたれる接客に対しては完璧にこなしていると思いますが、たいていの企業では他の業務の合間に、来客者へのお茶出しや電話応対などをしていると思います。
「この忙しい時に、お茶を出さないと・・・」などと心のどこかで思ってしまいます。
営業マンなら話は別ですが、好感を呼ぶ接客応対が、自分の評価に繋がらない(売り上げや給料に反映される訳ではない)と思い始めると、どんどん楽な方に進みがちです。
モチベーションが下がり始めると、敬語の使い方や接客の仕方が間違っている訳では無いのですが、どこか冷たい事務的な印象を相手に与えてしまいます。
「忙しいから」「何時も通りに対応すれば間違いないだろう」と言った
、自分の都合だけを考えていては駄目なのです。つねに「相手の気持ちを考えて行動する」のは容易な事ではありません。日頃の生活の中で、少しずつ養っていくのが効果的です。
お客様とすれ違う時には、通りすがりにだらだら挨拶するのではなく、一度立ち止まって挨拶をする。ほんの些細な事がメリハリを出して、相手に好感をもってもらうことになる訳です。
マニュアルには書かれていない部分で、相手の事を考えた言い回しが出来るようにもっともっと研究して行きたい物です。