不眠症



「なかなか寝つけない」「せっかく寝ついても途中で目がさめてしまう」など、不眠に悩んでいる人は少なくないでしょう。
不眠症で悩む人にとって、「ちゃんと眠らなければ」と意識すればするほど、さらに目が冴えてしまうのが辛いところです。


なぜ眠りが必要なのか

私たちは、ほとんど動かない日も、ハードなスポーツをした日も、ある一定時間になれば必ず眠くなります。つまり、眠りは身体の疲労度合に関係なく、必要だということです。
では、一体何のために眠るのでしょう。

人間が身体の動きとは無関係に、絶えず使っているのは「大脳」です。
大脳には神経細胞が莫大にあり、たくさんの情報を一挙に処理しています。その情報処理のため、大脳は四六時中、酷使されているのです。
つまり、睡眠の第一の目的は、大脳を休めるということにあるのです。


眠れない原因

病気によるもの

ノイローゼやうつ病、精神分裂症などの精神疾患で不眠を伴うことがあります。
仕事や人間関係などの悩みが原因で、極度の精神緊張が起こり、眠れなくなるのです。
うつ状態の時は眠りが浅く、半覚醒状態が続き、布団の中で悶々と悩んでしまったりします。
また脳卒中や脳梗塞など、脳に障害のある病気や、喘息などの呼吸困難を引き起こすもの、リュウマチやアレルギーなどの傷みや痒みを伴う病気も不眠を引き起こします。

眠れない原因が病気の場合は、病気が治ると不眠も解消されますので、早めに治療しましょう。


生活リズムの乱れ

極端な夜更かしや朝寝坊が続くと、ライフサイクルが乱れてしまいます。
睡眠に入る時、人間の体は体温が低くなります。
正常なライフサイクルの人は、夜になると自然に体温が下がってくるのですが、ライフサイクルが乱れていると、夜になっても体温がなかなか下がらず、いくら早く寝ても寝つけないのです。

一度崩れてしまったライフサイクルは、簡単に元に戻すことはできないのでやっかいです。夜型の多い現代人に最も多い、不眠といえるでしょう。


外的・内的刺激によるもの

人間が睡眠状態に入るときは、大脳が休んでいる状態になります。
反対に、何らかの刺激を受けて、大脳が興奮すると覚醒に導かれて、眠りが妨げられてしまいます。
その刺激には、「外的刺激」(光や騒音、暑い寒いといった周囲の環境によるもの)と「内的刺激」(病気や怪我によって傷みや痒みを伴う場合や、空腹のときなど)があります。


ぐっすり眠るポイント


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