●楽しい事を考える
心配事や気がかりな事があって寝つけない時は、大脳の一部が興奮状態にあります。そんな時は、別のことを考えて意識をそらすようにすると、嘘のように簡単に眠れてしまうことがあります。
例えば、「今日、仕事で失敗した」というのが頭から離れないのであれば、週末の予定や、旅行に行ってみたい場所など、自分自身で楽しくなるような事を考えてみましょう。
ここで注意をしたいのが、思考を移した先が、別の興奮を呼び起こす物ではないことにする事。
「将来、私はどうなるのだろう・・・」などと考えると、さらに目が冴えてしまいかねません。
●「量」より「質」の睡眠を
一般的に8時間睡眠がベストだとされていますが、たいていの人は6.5時間位の睡眠で足りています。
多少の睡眠不足は、睡眠の深さによってカバーする能力を持っているからです。
睡眠時間が短くてもスッキリしているなら、8時間睡眠にそれ程こだわる必要はありません。
●ぬるめのお湯につかる
眠りは身心の緊張を和らげ、リラックスさせる「副交換神経」によって生じます。
この副交換神経の働きを活発にさせるのが、ぬるめのお風呂です。
ただし、汗がダラダラと流れるほど長い時間つかったり、心臓がドキドキするほど暑いお湯に入ってしまうと、覚醒を司る「交換神経」が働き、かえって目が覚めてしまいます。
寝る前に35度前後のぬるめのお湯につかり、ゆっくり温まるようにしましょう。
この時、リラックス効果のあるラベンダーの入浴剤などを入れると、より効果的です。
●ホットミルクを飲む
牛乳には脳に作用して眠りに導く、「モルヒネ様ペプチド」という物質が含まれています。赤ちゃんがスヤスヤとよく眠るのは、母乳に含まれるこの物質によります。
その他にも、トリプトファンという成分が含まれていて、これは眠りの質を高めてくれます。
冷たい牛乳は胃に負担がかかるので、眠れない夜にはホットミルクがお勧めです。
●朝陽を取り入れる
大昔から、人間は太陽と共に生活をしてきました。
陽が沈めば眠り、朝陽を見れば目が覚めるというリズムが、身体の中に組み込まれているのです。
日没と共に眠るのは無理な話ですが、朝をきちんと迎えることはできるでしょう。
カーテンを薄手の物にするなどして、朝陽が自然に入る環境にすると、次第にライフサイクルが正常に戻ってくるはずです。
最近では、起きる時間をセットしておくと、徐々に明るくなる照明もありますので利用してみてはいかがでしょう。
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